波長板は光の偏光状態を変化させる素子です。直線偏光の偏光方向を回転させるλ/2波長板、直線偏光を円偏光に変換するλ/4波長板などがあります。
波長板の原理としては、複屈折材料で構成されます。複屈折材料を透過する光線の速度は通常の光線と比較して屈折率に反比例します。屈折率が高くゆっくり進む方向をスロー軸、屈折率が低く速く進む方向をファスト軸と呼ばれています。この偏光された光線(ファスト軸、スロー軸)の速度の違いが、2つの直交する光線の偏光成分に位相差が生じます。波長板ではこの位相差を利用し、位相差が180°(π)のものを1/2波長板、0°(π/2)のものを1/4波長板と呼びます。
Altechna社では、ハイパワーレーザーでも使用できるように、エアスペース型ZO(0次)，LO(低次）などの各種波長板を取り揃えております。