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Holo/Or Ltd. (Israel):Holoor:ホロオア社 (イスラエル):回折型光学素子(DOE)メーカー
詳細は輸入代理店の太平貿易へお問い合わせください。

多焦点(マルチフォーカル) DOE Holo/Or (Holoor)

Holo/Or社の多焦点(マルチフォーカル) DOEシリーズは、入射ビームを伝搬軸に沿って複数の焦点距離に同時に集光することができる回折光学素子(DOE : Diffractive Optical Element)です。
光軸に沿って複数の焦点を集光させるためことで焦点深度を深くすることができます。そのためラスカッティングや微細加工の用途で使用できます。

原理

多焦点(マルチフォーカル)の動作原理は極めて単純です。コリメートされた入射ビーム(シングルモードまたはマルチモード)をDOEの設計時にあらかじめ決められた固定の数による焦点距離で出射ビームを集光します。
この回折型の多焦点DOEには二つの構成方法があります。
  • 平凸レンズで構成されたDOE(平凸側に回折パターンがエッチングされてます)
  • 特定の距離で焦点を合わせるために、DOEをウインドウ型にする構成(集光レンズと組み合わせることで実現が可能です)

セオリー

多焦点スポットの位置は、屈折焦点距離(fRefractive )と所定の回折焦点距離(fDiffractive)の関数です。
0次光の焦点は、集光レンズの屈折焦点距離を意味します。他の回折焦点(± 1、2、3…次光)は、0次光を中心に対称的に生成します。焦点間の距離は、次の公式のとおりです。
f“m” : "m"回折次光の焦点距離
fRefractive : 集光レンズの焦点距離
fDiffractive : 回折レンズの焦点距離
m : 多焦点スポットの次光
  • 複数のレンズまたは厚みのあるレンズを使用する光学システムの場合、詳細な設計はお問い合わせください
  • 偶数の焦点を持つ多焦点DOEの場合、0次光の消失は特別な設計によって可能です

設計上の注意事項

バイナリデザイン(2レベルエッチング)の場合、物理的な制約により効率は75%から85%です。また、マルチレベルのデザインは、製造上の制約から必ずしも推奨されるとは限りません。
初期実験の目的で、設計波長がご要望のアプリケーションの波長と等しくない標準製品を使用したい場合があります。このような場合、回折次光の焦点距離は、次の式のように変化します。
λnominal : 公称波長
λi : 実際に使用する波長
fD nominal : 公称波長に対する回折焦点距離
fDi : 使用する波長に対する回折焦点距離
Holo/Or社では、状況にもよりますが、強度分布をシミュレーションすることもできます。3焦点のDOE(約85%の効率)の場合、最初の焦点は正確な回折型FLの「+1」次で、入力ビームパワーの約28%になります。伝播軸上を前進すると、レンズの公称FLで焦点が現れます。ここでもフォーカススポットは入射ビームパワーの約28%となります。最後の焦点は "-1" 次光(回折次光)に現れ、これも入射ビームパワーの約28%です。各焦点面では残りのパワーがハローの形で焦点の周りに広がります。
入射ビームの最小サイズは、用途に応じた様々な設計パラメータによって決定されますが、その直径は少なくともDOEの最初の3つのフレネルリングと同じ大きさでなければなりません。

伝播軸に沿った強度分布の影響

Holo/Or's Multifocal DOE - a diffractive lens with multiple foci

焦点間距離の変更

製造上の制約やアプリケーションの要求により、焦点間の距離を変更する必要がある場合があります。最も簡単な方法は、光学系の焦点距離を変更することです。隣り合う2つの焦点間の距離は、次の式のとおりです。
Δ : 焦点間の距離
Δ0 : 初期の焦点間距離
λ : 動作波長
λ0 : 初期の波長
fr : 焦点距離(レンズ追加後のシステム)
fr0 : システム初期の焦点距離

製品一覧

 
10600nm 1030nm 532nm 266nm 
1550nm 980nm 405nm 193nm 
1064nm 635nm 355nm  

各種データシート、図面、BBファイルなど別途あり
詳細はお問い合わせください
SuperZ、Z、PZNシリーズ
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