Broadex Technologies社のアサーマルAWG(Athermal Arrayed Waveguide Grating：アレイ導波路回折格子)は、熱を安定化させるための電力を必要としない完全なパッシブデバイスであり、電力が利用できないアプリケーションに最適です。

アサーマルAWGは、シリカ・オン・シリコンPLC(プレーナ光波回路)の技術により、シングルファイバー上でDWDM帯域幅の多重化のために最大96の波長を多重化(分波)または逆多重化(合波)することができます。
また、MSAと互換性のあるアサーマルAWGのフルラインを提供しています。

チャネル間隔は50GHz、75GHz、100GHz、150GHzで、O、C、L、Eバンドをカバーしており、デバイスはセントラルオフィスの温度アプリケーション(c-temp)や、リモートノードの温度アプリケーション(i-temp)での使用に最適化されています。

アサーマルガウシアンAWGは、個々のチャネル通過帯域の形状がガウシアン関数による最もシンプルなAWG設計です。

ガウスAWGは、すべてのAWGタイプの中で最小の挿入損失を提供しますが、ガウシアン曲線のピークが動作温度範囲全体にわたって通過帯域内に留まるようにするためには、他のシステムコンポーネントに対してより厳しい許容誤差が必要です。

特長

アプリケーション

アサーマルフラットトップAWGでは、各チャネルの通過帯域形状は、自然なガウス通過帯域形状よりも広くなるように設計されているだけでなく、チャネルのクリアウィンドウ全体でフラットな周波数応答を持っています。 これにより挿入損失が増加しますが、温度全体でより均一な動作が可能になり、システム内のレーザとフィルタに必要な許容誤差が減少し、システム全体の高いパフォーマンスと低コストを実現できます。

特長

アプリケーション

アサーマルサイクリック(Cyclic)AWGは、通常のAWGを独自に実装したもので、チャネルセットの隣接する回折次数を利用するために、デバイスの自由スペクトル領域の幅を縮小しています。

デバイスはチャネルセットを双方向に扱うことができ、アップストリームデータに1セット、ダウンストリームデータに1セットのチャンネルを使用することできます。

また、必要なPLCデバイスの数を劇的に減らすことができるため、WDM-PONのアプリケーションでのサイクリックAWGの需要が増えております。オプションでCバンドとLバンドの両方で動作可能な拡張機能も提供することもできます。

特長

アプリケーション

アサーマル超広帯域(UWB: Ultra Wideband)AWGは、標準的なフラットトップAWGの極端なバージョンで、個々のチャネルの通過帯域がチャネル間隔よりも広く、例えば100GHzのチャネル間隔で125GHzの通過帯域を実現しています。

これはコヒーレント通信のアプリケーションで使用されています。隣接するチャネルをその位相情報によって区別し、チャネルのオーバーラップの影響を回避することができます。

また、非常に広い通過帯域により、システム内のレーザやフィルタの許容公差を狭めることもできます。

特長

アプリケーション

マッハ・ツェンダー干渉計(MZI)技術は、AWGの性能を一変させ、ガウシアンAWGの最小挿入損失とフラットトップAWGのワイドでフラットな通過帯域形状という、異なるタイプのAWGの長所を組み合わせたものです。

この画期的な設計上の改良により、フラットトップAWGに比べて挿入損失を23dB改善しながら、フラットトップの通過帯域形状を持つコストパフォーマンスの高いシステムコンポーネントを実現し、フラットトップ、サイクリック、ウルトラワイドバンドのすべてのタイプのAWGに適用することができます。

特長

アプリケーション